なんかくうかい?

人生はまるごと、自分のもの。仕事なんてしてないで、さあ、楽しもう。

<観劇レポート>日本のラジオ「カケコミウッタエ」

【ネタバレ分離】
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観た芝居の感想です。

公演前情報

公演・観劇データ

団体名 日本のラジオ
太宰治作品をモチーフにした演劇公演 第15回
カケコミウッタエ
脚本 屋代秀樹
演出 屋代秀樹
日時場所 2019/05/25 (土) ~ 2019/06/02 (日)
三鷹市芸術文化センター 星のホール

日本のラジオ?

劇団ホームページにはこんな紹介があります。

【さわやかな惨劇】
読み方は「にほんのらじお」。代表である屋代秀樹が自作の戯曲を上演するため立ち上げ。
怪異や、実際あった猟奇事件を下敷きにしたものをよくやっています。
残酷な結末になることが多いですが、舞台上での暴力シーンはあまりなく、「観た後さわやかな気持ちになる」と言われることもあります。
ギャラリーでの公演を主として、照明や音響はほとんど使いません。台詞と役者の演技があれば大体大丈夫だと思っています。

淡々とした世界を、こっそり覗き見る感覚で観ていただけたらと思います。

2019年5,6月本公演「カケコミウッタエ」 | 日本のラジオ

事前に分かるストーリーは?

劇団ホームページには、こんな記載がありました。

「富嶽の会」の代表は、3日たっても戻ってこなかった。
拘置所内で自殺したのだ。
しかし彼の死をきっかけに、会の結束は今まで以上に高まった気がする。
わたしはそれが、とても悔しくてたまらないのだ。
あいつもこいつもそいつもどいつも、
彼のことなんかこれっぽっちもわかりやしなかったのに。
わからないことをわかっていたのは、わたしだけだったのに。

太宰治の「駈込み訴え」をモチーフに、恋と恋と恋にまつわる短いお話。

観劇のきっかけ

前回公演が、twitterで評判がよかったので観劇です。今回の公演の初日も、好評なtwitterが流れていました。

ネタバレしない程度の情報

上演時間・チケット価格・満足度

観劇した日時 2019年5月28日 20時00分〜
価格 2800円 全席自由
(事前にネット予約/入場順指定あり)
上演時間 105分(途中休憩なし)
個人的な満足度
CoRichに投稿
★★★☆☆(3/5点満点)

客席の様子

男性8割、女性2割。
男性は会社員スーツからシニア層まで。若い人少なめ。女性は、若い人多し。
いずれも、1人客が多いようで、会場は静かでした。

観劇初心者の方へ

観劇初心者でも、安心して楽しむことができる舞台です。

観た直後のtweet





ここから先はネタバレあり。
注意してください。

感想(ネタバレあり)

太宰治の「駈込み訴え」という作品を基にしたお話。

音響効果も照明変化もほとんどない、ど真ん中・ストレートプレイ。役者さんの演技が非常に繊細。役者さんの演技を観ているのは、とても楽しいのだけれども。ストーリーの点では、私的には全くしっくりこない舞台。基の作品を読んだことがないので、どの程度原作と同じ、あるいは違うのかは、分からないが。話が、どこかまどろっこしいというか、難解に思えた。

いや、難解というよりは、そこで展開されていることは一応理解し、訴えたい事も理解しているつもり・・・愛と憎悪は非常に近い感情で、ある愛の中でその憎悪について書いた物語、だとは思うんだけれども・・・、「ふうん」、とその感情にあまり心を動かされる事なく終わってしまった。どこか陳腐な感情にさえ思えたが、基が太宰治だというので、自分の中でハッキリと「ふうん」と言い切れない、長いものに対する歯痒ささえ感じる作品だった。

・・・と、ここまで書いたところで、いつも観劇の感想を参考にさせていただいている方が「太宰治の原作とは、大分お話が違う」というのをtweetで教えていただいた。太宰との相性というより、劇団としてのアレンジや表現方法との相性だったのかもしれない。前回の公演を含め、とかく評価の高い感想が流れていたので、少し期待値を上げ過ぎてしまったかもしれない。

気になった役者さん。フジタタイセイ、純粋に演技に引き込まれた。とくに大げさな事があるわけではなくて、ただ淡々と、たたずんだり、生きているだけなのに。切なさ、の表情が好き。宝保里実、あ、コンプソンズでとても気になっていた方だ。全然違う印象に驚き。安東信助、なんだろうあの、圧倒的なうさん臭さは。何故か「いとうせいこう」の芝居のうさん臭さを思い出す。万引きのシーンに、殆ど説明が不要で状況を理解できたことに驚いた。坊薗初菜、こちらも政治家のうさん臭さ。選挙演説がとても上手いなぁ。どこかで感情爆発させるのかな、と思っていたけれど裏切られ。終始、オトナの演技。

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チラシの裏
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